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建設現場の足場とは?建設現場に必要な足場について詳しく解説します

2024年02月27日

建設現場を通りかかると必ず目にするのが足場です。

こうした足場は建設工事を行ううえで極めて重要で、足場を無くして工事は進められません。

建設工事で使用される足場にはいくつか種類があり基準が設けられています。さらに、足場を組むためには資格も必要です。

今回の記事では建設現場の足場について、種類や基準、足場を組むための資格などを詳しく解説します。

建設現場の足場とは?建設現場に必要な足場について詳しく解説します

建設現場で足場を組む目的

建設現場で足場を組む目的は以下のとおりです。

・高い場所で安全に作業を行うため

・高所での作業や資材搬入を効率的に行うため

・周囲に危険が及ばないように防護するため

なお、同じような見た目で支保工と呼ばれるものがあります。これは建物や山の斜面を支えるために構築されるものです。足場のように作業を行うために組まれるものではないため、その違いを覚えておくとよいでしょう。

足場を組む業種

建設業の中には、土木一式工事や建築一式工事、大工工事といった具合にさまざまな業種が存在します。しかし、意外なことに建設業29種類の中に足場工事という分類はありません。

参考:国土交通省 業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)

足場を組む工事は、業種区分の中で「とび・土工・コンクリート工事」にあたります。多くの建設会社では足場を組むために、この分類の許可を得なければなりません。

一方で分類にはないものの、足場構築や仮設物の設置を専門に行う会社も存在します。こうした企業は長年の経験とノウハウにより安全で確実な足場構築を得意としていて、建設工事になくてはならない存在です。

建設現場で使われる足場の名称・種類

建設工事の場合、おもに以下の手法で足場を組みます。

・単管足場

・単管ブラケット足場

・くさび緊結式足場(ビケ足場)

・枠組み足場

・吊り足場

・移動式足場

・次世代足場

こうした足場は、どのような建設工事を行うのか、もしくは建設対象の規模といった要素によって最適な組み方が選択されます。

建設現場の足場の基準とは

労働安全衛生法には、足場を組む際の基準が明確に規定されています。これにより、強度や安定性に関する問題、倒壊や落下による重大な事故が予防されています。

参考:厚生労働省 足場に関する労働安全衛生法上の規定について

条件によって細かく規定されているため、すべてをご紹介するのは難しいのですが、同じ厚生労働省から提供されている図解入りの資料がありますので、ご参考にしてみてください。

参考:厚生労働省 屋根ふき業務安全衛生のポイント

足場を組むためには細かな規定に従う必要があり、足場を専門に構築する業者は、これらの規定に従い、正確かつ安全な足場を構築しています。

建設現場の足場を組む際に必要な資格

建設現場で足場を組むために必要な資格は以下のとおりです。

・とび技能士

・足場の組立て等作業主任者

・足場の組立て等作業従事者

・建築物等の鉄骨組立て等作業主任者

いずれも足場を組むためには必須の資格です。

このほかにも、足場を構築する会社は「とび・土工・コンクリート工事」の許可を国土交通省から受ける必要があります。

さらに建設現場に足場をかな組むためには、建設現場ごとに「道路使用許可」「機械等設置届」が必要なケースもあります。

このように、足場を組むには資格や許可が必要であり、誰でもできるわけではありません。資格を持つ業者がこれに従い、安全かつ適切な作業を行っています。 

そのほかにも、必須ではないものの、保持していたほうがよい資格もあります。

・フォークリフト運転技能試験

・クレーン・デリック運転士

・クレーン運転士免許

・玉掛け技能講習

・玉掛け特別教育

・中型自動車免許

これらの資格を保有していれば現場で対応できる作業も増え、効率的に足場工事を進められます。

建設現場で足場を組む際の作業の流れ

建設現場で足場を組むときの大まかな流れは以下のとおりです。

・足場を組む場所の確認

・足場組図の作成

・足場に必要な部材の調達

・事前打ち合わせ

・各種届出の実施

・部材の搬入

・足場の組み立て

足場を組む際には、支柱を設置し、踏板取り付け、階段取り付け、手すりの設置の順に行います。

このように足場を組む際には事前準備が重要です。さらに足場の組み方にも順序があり、安全を確保するために確実な作業を行わなければなりません。

こうした一連の作業の流れをスムーズに実施するうえで、専門的な知識と経験を持った業者の存在は欠かせません。

まとめ

今回は建設工事に必要な足場について解説しました。

足場は建設工事を行ううえで必須で、足場がなければ建設工事を進められません。厚生労働省の資料にも建設作業時の足場設置が明記されていて、安全面からも足場の果たす役割は重要です。

足場には明確な基準が設けられており、これにより建設時に安全な作業ができるといえます。この記事を通じて、足場を組む必要性や足場の重要性について理解が深まれば幸いです。

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