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足場の代表的な5種類とは? 各種類の特徴、メリット・デメリットを解説!

2024年02月22日

高所で作業員が安全に工事を進めていくために欠かせない大切な足場ですが、足場にはいくつかの種類があります。

今回の記事では足場の種類について詳しく解説します。

足場の代表的な5種類とは? 各種類の特徴、メリット・デメリットを解説!

足場とは?足場を作る3つの理由

建設業界における足場とは、ビルやオフィスなどの建設現場で高所で作業をするために一時的に作られる、作業床や通路のことです。

高所での作業を可能にする

労働安全衛生法では、2メートル以上の高さで行う作業を高所作業と定めており、高所作業を伴う工事では足場を設ける必要があります。つまり、1階建て以上の建物を建設したり改修したりする場合は、そもそも足場がなければ作業ができないことになります。

安全性を確保できる

足場を組むと足元が安定するため、高所での作業を安全に行うことができます。

作業員の転落防止だけでなく資材や工具類の落下事故も防げるため、足場で作業する人の安全も地上で作業する人の安全も確保できます。

作業の効率が上がる

足場がしっかり組まれた工事現場では、作業員が安全に地上から作業位置まで移動できます。

また、高所での作業にも安心して集中することができるため、作業効率の向上に繋がります。

足場工事には費用も時間もかかりますが、以降の建設作業効率が上がるため、工事全体としての費用や工事期間の削減にも繋がります。

代表的な5種類の足場を紹介

足場と一口に言っても、組み立て方や用途に応じていくつかの種類があります。

ここからは足場の種類と、各種類の特徴や役割などについて詳しく紹介します。

くさび式足場

鉄パイプの接続部分に、凹凸がついた金具(くさび)をハンマーで打ち込んで組み立てる足場です。高さ45mまでの建築現場で使用できますが、一般的には高さ31m未満の低層〜中層の建物の建設工事で使用されます。

メリットはハンマー1本で組み立てられ設置や解体が簡単なのと、耐久性が高いことの2点です。デメリットは設置場所にある程度のスペースが必要なことで、隣接の建物や壁などとの間隔が狭い場所は設置できません。

単管足場

単管とは鉄パイプのことで、単管をクランプで接続し、ボルトで固定しながら組み立てる足場です。作業員が立てる床部分がなく鉄パイプの骨組みのみのシンプルな足場なので、作業員は鉄パイプの上に立って作業を行います。

いろいろな形状に対応しやすく、他の足場が組み立てられない狭い場所でも組み上げられるのがメリットです。デメリットは鉄パイプの上に立って作業をするため、床があるタイプの足場に比べると安全性に劣ります。

枠組み足場

枠組み足場は、現在最も多くの建設現場で採用されているタイプで、ビティ足場と呼ばれることもあります。工場で生産された軽量かつ強度の高い建枠に、手すり、斜材、作業床、筋かいなどを組み合わせて作る足場です。通常は建物を囲むように外壁に沿って設置され、高さ45ⅿ(15階建て相当)までの高層建物に使用できます。

枠組み足場のメリットは軽くて強度が高いことと、規模の割には設置や解体が比較的簡単に行えることです。デメリットは、組み立てるためにクレーン車を使う必要があることです。

吊り足場

吊り足場とは、上から吊り材によって作業床をつくるタイプの足場です。橋梁、プラント、造船、高層ビルなど、地面から足場を設置することができない場所で使用されます。

メリットは通常の足場が設置できない場所で使えることと、ビルの高層階など、場所によっては効率良く足場が組めることです。上から吊るすという性質上、設置中の落下などリスクが高いのがデメリットです。

移動式足場

移動式足場とは、キャスター付きで自由に移動させられる足場で、ローリングタワーとも呼ばれています。

基本的な構造は枠組み足場と同じですが、脚の下部分にキャスターが付いており、必要に応じて動かせます。

外壁塗装工事、天井や壁などの内装の仕上げ工事、照明器具の設置など、移動を必要とする高所作業で活躍します。

メリットは必要に応じて移動させて使えるので、足場設置にかかる費用や工期を節約できること。

デメリットは未舗装の地面や傾斜地などでは転倒の危険性があることで、利用できる場所に制限があります。

まとめ

建築現場で職人さんが安全に作業現場までたどりつけ、集中して作業に取り掛かるためには、しっかりとした足場作りが欠かせません。

足場にはいろいろな種類があり、建築物や作業環境に合わせて、最も適した種類を選ぶことが大切です。

安全でしっかりした足場を提供することで、職人さんも思う存分力を発揮でき、建物全体の仕上がりも良くなるのです。

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