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棚足場とは? 棚足場の特徴とメリットを紹介 吊り棚足場についても解説

2024年02月19日

足場にはいろいろな種類がありますが、棚足場とは一体どのような足場なのでしょうか? 通常の足場ではなく棚足場を使うのには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

今回の記事では広々とした作業床を持つ棚足場について、用途、特徴、メリット・デメリットを解説します。

また、上から吊るして設置するもう一つの棚足場、吊り棚足場も紹介します。

棚足場とは? 棚足場の特徴とメリットを紹介 吊り棚足場についても解説

棚足場とは?

「棚足場」とは、棚という文字が示す通り、水平の棚部分のある足場です。

足場にはいくつもの種類がありますが、単管足場のように水平部分がないものもあります。また、水平部分の枠組み足場やくさび式足場でも、作業床は建物に沿って細長く設けられており、作業員同士がかろうじてすれ違える程度の幅しかないことが多いです。

棚足場は、前後に設置した足場の間にアンチと呼ばれる棚板を敷き詰めた足場で、広い作業床を提供できるのが特徴です。ステージのように平面的な広がりを持つ足場の上を、自由に歩きながら作業することができます。棚足場は、ステージ足場や本足場とも呼ばれています。

棚足場はどこで使われる?

棚足場は、体育館や工場など、面積が広く天井が高い屋内での天井の仕上げ作用、配管作業、照明設備設置作業などに使用されることが多いです。また、学園祭や、野外コンサート、季節のイベントなどの仮設ステージとして、屋外に設置されることもあります。

棚足場を使うメリットとは?

建設現場などで棚足場を設置するのにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここからは、棚足場のメリットについて解説します。

高所作業が安全に行える

棚足場には法令で墜落防止のための手すりや囲いの設置が義務付けられています。

また、作業床が広々としているため、 作業員が転落したり工具などを誤って落としたりするリスクは、通常の足場に比べると低くなります。

作業効率が上がる

棚足場は大がかりな足場なので設置に時間がかかりますが、一度棚足場を設置してしまえば、広い足場空間を利用して大きな機材の組み立てなども足場の上で行うことができ、作業効率が上がります。

一度に足場にのぼれる作業員の数も多いので、配管や天井の仕上げなどの工程を素早く完了できます。

高さ、形、広さの自由度が高い

棚足場のもう一つのメリットは、設置場所と用途に合わせて、足場の広さ、高さ、形を比較的自由に設定できることです。

特に、野外で行われるコンサートやイベントなどでは、仮設のステージとして、地形や用途に合わせたプラットフォームを設置できます。

棚足場を使うデメリットとは?

メリットの多い棚足場ですが、当然デメリットもあります。棚足場を使うデメリットは以下の通りです。

設置に時間がかかる

棚足場は、枠組み足場や単管足場などを前後に設置し、その間にアンチと呼ばれる棚板を敷き詰めます。そのため、通常の足場に比べると必要な部品や作業工程が多く、設置するのに時間がかかります。

作業内容によっては効率的ではない

棚足場は体育館、劇場、工場など、天井が高く面積の広い建物の屋内工事で使われることが多いですが、作業内容によっては棚足場でなくても対応できるケースも少なくありません。

天井の照明器具の設置などでは、必要なスポットに動かせる移動式足場の方が効率的です。

吊り棚足場について

棚足場という名のついたもう一つの種類に、吊り棚足場があります。上から吊り材によって吊るして設置される吊り足場の中で、広い作業床を持つ足場が吊り棚足場と呼ばれています。

既存の構造物の上から、チェーンなどを吊材として、井形状に足場用の単管を吊り下げて、その上に足場用の棚板を架けて作業床を作ります。

吊り棚足場の用途

吊り棚足場は海や川の上、道路の上など、地上から足場を組むことができない場合に採用されます。吊り棚足場がよく使われているのは、橋梁工事、プラント工事、造船工事、高速道路工事、高層建築工事です。

吊り棚足場を使用するメリットとデメリット

吊り棚足場の最大のメリットは、地上の状態に左右されることなく設置できることです。高速道路や高層建築などでは、地上から足場を組むよりも効率的なケースも多くあります。

デメリットは、設置中の落下事故などのリスクが高く、安全に設置するためには高い技術を要することです。最近では地上で予め組み立てたものを吊るすだけで設置できるパネル式吊り棚足場やシステム吊り棚足場も登場しており、安全かつ迅速に設置できるようになってきています。

まとめ

足場にはさまざまな種類があり、設置場所や工事内容によって使い分けることが大切です。棚足場や吊り棚足場といった広い作業床を持つ特殊な足場は、体育館内の天井工事や橋梁工事など、通常の足場の設置が難しかったり効率的ではなかったりする場合に活躍します。

街中で大きな構造物や橋梁の工事を見かけた時は、作業員の安全を守るために、どのような足場が使われているのかも観察してみてください。

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