お役立ちブログ
blog
仮設足場の種類は主に5つ!それぞれの特徴を詳しく解説
2024年02月03日
建設業について調べている方のなかには「仮設足場の種類ってどのくらいあるの?」「それぞれの足場の特徴が知りたい!」と考える方も多いでしょう。
そこで今回は、仮説足場の種類についてご紹介します。
それぞれの足場の特徴やメリットデメリットが知りたい方は、本記事を参考にしてください。
仮設足場とは
「仮設」とは、仮の施設として建設する構造物を指します。完成後は撤去するため、期間限定で使用する建物です。工事現場でよく見られるトイレや現場の事務所の「仮設」に含まれます。
「仮設足場」は、以下の目的で建設されます。
・工事に携わる者が安全に作業するため
・効率的に作業を進めるため
・作業に必要な環境を確保するため
現場では組み立て式の床や階段などを設けます。また、足場の仮設も一時的な設置を目的として作られます。そのため、建設作業が終わり不要になった際は撤去されなくなるのが一般的です。
仮設足場の種類や特徴
足場にはさまざまな種類があり、特徴もそれぞれ異なります。
種類や特徴を抑えておけば、その場に適した足場を組むことができるでしょう。
それぞれの足場について詳しく説明します。
くさび緊結式足場
くさび緊結式足場では、緊結部のある鋼管を使用します。一定の間隔で支柱を立て、支柱の緊結部分に同じ鋼製の作業床や踏版、手摺などをくさびで緊結して組み立てていきます。
木造の戸建住宅や中高層の補修工事、外壁塗装時に利用される足場で、ハンマー1本で手軽に作れるため、他の足場よりも建設に必要な作業時間が短縮できます。
枠組足場
枠組足場の主軸は、門型に鋼管を溶接した枠です。そこに鋼製の作業床や筋交、ジャッキなどの部材を溶接し組み立てていきます。
幅広い現場で使用される足場として知られており、耐久性だけでなく強度も兼ね揃えています。高層マンションやビルの外壁工事などで大型建築事業に欠かせない足場で、ハンマーを使用しないため、くさび緊結式足場よりも比較的静かに作れるのが特徴です。
単管足場
単管足場は、足場のなかでも最も歴史の長い足場です。単管とは、丸形の鋼管でできたパイプを指します。緊結部材のクランプを単管と単管に組み合わせて繋ぎ止め、手摺や作業床などの足場として使うことができます。主に低い位置での外壁工事や塗装工事で使用される足場です。
吊り足場
吊り足場は、上部から足場を吊りさげて使用する足場です。地面に足場を組立られない場合や地上での作業が難しい場合に用いられ、空中で組み立てを行います。高層ビルやマンションの工事はもちろん、橋梁工事やプラント工事などにも利用されます。
移動式足場
移動式足場は、足場の土台にキャスターが付いているものを指します。通常の足場は、移動の際に解体作業が必要になりますが、移動式足場はそのまま移動できるため、解体する手間が省けるのが特徴です。作業途中で場所を移動したいときも楽に運ぶことができます。外壁の塗装や天井工事、設備工事などさまざまな場所で利用が可能です。
仮設足場の種類別でみるメリット・デメリット
足場のメリットな点だけでなくデメリットな点もおさえておけば、作業場所に適した足場選びができ、より作業が効率的になるでしょう。
それぞれの足場の特徴を踏まえ、メリットやデメリットについてご紹介します。
くさび緊結式足場の場合
くさび緊結式足場で使用する部材は場所を取らずに結束できます。結束時に広めの踏版をつけられ、安定感のある足場をつくることも可能です。また、他の足場に比べて組み立てや解体の作業時間の短縮もできます。しかし、緊結する際にはハンマーの当たる大きな音が響きます。近隣住民とのトラブルの原因にもつながるため、金属音がするなど事前に報告をしておきましょう。
枠組足場の場合
枠組足場は高層での作業になるため、強度の高い資材が多く安全性が高まりますが、強度の高い足場の組み立てには時間を要し、クレーン車を使う必要があります。組み立て作業やクレーン車の使用が可能なスペースを確保するなど環境が限られるでしょう。扱う部材も増えるため、専門的知識や技術を身につけなくてはなりません。
単管足場の場合
単管足場は狭い場所でも組み立てられるため、枠組足場のようにスペースを取らずに作業ができます。また組み立てが簡単で、作業時間の短縮にも。使用する部材はホームセンターで購入できるものが多い、形状を変化させられるなどメリットが豊富です。シンプルな構造なため、強度は他の足場に比べて弱いため、高さの必要な場所での工事には向いていません。
吊り足場の場合
吊り足場は、地上から足場を組み立てるのが難しい場合でも問題なく対応できるのが利点です。組み立て作業も効率よくできるので、作業時間の短縮や工期の短縮にも。ただし、作業が高所になることでリスクが高まります。また、設置には専門知識を習得した現場監督が必要など難易度に合わせてコストもかかるでしょう。
移動式足場の場合
移動式足場はキャスターにより移動が可能となるため、作業が捗ります。工事に要する時間の短縮や人件費の削減などが期待できます。スペースを取らずに移動が可能なため、固定タイプの足場が作業の妨げになる場合などにも便利です。キャスターの強度により足場の転倒が起こる場合も考えられるため、ガタガタの不安定な地面での使用は注意しましょう。傾斜で使用する際は、ストッパーがしっかりとかかっているかも確認すると良いです。
まとめ
仮設足場にはくさび緊結式足場や枠組足場などさまざまな種類があり、それぞれ特徴も大きく異なります。
特徴を知ると建設作業の場所に合わせて柔軟に対応できるため、それぞれの足場のポイントをおさえておくと良いでしょう。
また、狭い場所での作業が可能な単管足場は、他の足場に比べて強度が弱いなどそれぞれの足場にもメリットデメリットが存在します。
仮設足場の種類について知りたい方は、本記事を参考にしてください。